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  • 2021年9月18日

    草むらをかき分けて

     池の土手に上がると草が伸びた緑の道になっています。その先の空き地には伸び放題になった草むらが広がっています。草は子どもの肩の高さくらいあって、かき分けて進む感じです。歩き進むとそれが道になるような草むら体験は、それだけで興味深いものでした。

     バッタなどの虫捕りに夢中になる子もいれば、草の上で転がってその草がしなる弾力を感じることを何度も繰り返す子もいました。草むらは子ども一人ひとりに合わせて好奇心の広がりを提供してくれます。

     自然体験の良さは、子どもたちが「自分はじまり」で自由な楽しみ方ができるところです。草むらは、しゃがむだけで身を隠すことができるし、体をあずけて寝転べばそこがベッドに変わります。自分の働きかけでその場の意味が変わるその不思議さを子どもたちは楽しんでいました。そんな遊びができる草むらは子どもにとって貴重な場所ですし、できれば守っていきたいものですね。

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