大切にしていること
保育への姿勢
対人援助職としての保育者の心の姿勢
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待つこと
乳幼児期に大切なのは「何を学んだか」よりも「どのように学んだか」です。
私たちが尊重するのは子どもの「自発性」・「自主性」です。
たとえ正しい内容であっても、大人の提示に従うだけのような関係性の中で学ぶと、
子どもは「物事は誰かに言われてするものだ」という心の姿勢まで身につけてしまいます。
それでは子どもが「自分の人生を主体として生きる」という最も大切なことを学ぶ機会を持てません。
ですから、私たちは様々な場面で子どもの主体的な活動を促す工夫に力を入れています。
重要なのは子どもが自らやってみようと思える魅力的で興味深い保育環境を整えることと、
子どもの内側からやる気や好奇心が出てくるまで根気強く「待つ」という大人の姿勢だと考えています。
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よく聴くこと
子どもの表現は、不十分だったり、拙かったり、あるいはコントロールされていないことがあります。
そういう場合も子どもの心に寄り添う姿勢でシッカリと聴き、
ときにはその意思や気持ちを本人にも分かる言葉で代弁してあげることが大切だと考えています。
自分の行為や想いが十分に受け止められることで、子どもの心は安定しますし、
安心して主体的な行動がとれるようになります。