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  • 2020年2月29日

    ルールってなんなの?

     

     『なんで○○したらあかんの?』という質問に『ルールだから』とか『規則だから』と答えてしまうと、ルールって「従うだけのもの」になってしまいます。ルールが作られたときには理由があったはずですし、その理由が分かってはじめて自律的にそれを守ろうとする意思が芽生えます。ルールは行動を「制限する」だけでなく「解放する」ものでもあります。ドッチボールでボールを投げるときに『この線から出たらあかん』というルールは、投げ方を工夫したり、狙いを定めたり、仲間にパスをしたりなど創意の発展を促しますし、それが遊びの楽しさを広げます。ルールの体験を「規制」ではなく「創意」へ導くことが大切です。そうすれば「もっとこうすればやりやすい」とか「こうすれば楽しい」などとルールを作る側としての意識も生まれてきます。
     ボクが子どもの頃はドッチボールには「顔面セーフ」という決まりがありました。顔に当たってもノーカウントというものです。顔にボールが当たると危ないし痛いから狙ってはいけないという意味と、故意でなくても顔に当ててしまった子の罪意識を軽減するという意味がありました。そのルールは、逃げ方がまだ未熟な年下の子たちも安心して遊びに混じることができ、守られ、能力の差などの違いが認められてフェアな勝負になるための配慮が始まりでした。

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