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  • 2018年11月30日

    とうがらし味噌を作ってみました

     昔話「かちかち山」には大やけどしたタヌキの背中にやけどの薬だと言って唐辛子味噌を塗る場面があります。タヌキの背中のヒリヒリ加減を想像してもらおうと、唐辛子味噌を作ってみました。

     はじめに一味や七味を見せると、「うどんに入れる」との反応。唐辛子を取り出して「これをすり潰して粉みたいにしたのが、うどんに入れるやつ」と説明すると納得顔。「ホンマに辛いから口の中には入れたらあかん」と言いながら匂いを嗅いでみました。「なんもにおわへん」「ちょっとピリッとする感じせえへんか?」と言ったりして。

     それから「する」ことの実演。「すり鉢」も「すりこ木」もあまり知らない様子。「ゴマを潰したりする」と言う子が一人いました。子どもたちにしてもらうと意外ときれいにすり潰すことができました。味噌を入れ、小麦粉を入れ、そして水を少々。よくかき混ぜて「これで出来上がり。ちょっと舐めてみる?辛いで!」と少しずつ指の上にのせました。

     顔をしかめることの予想に反して、子どもたちからは「おいしい」「もっとちょうだい」との声が上がります。「えーっ!」これではタヌキの気持ちになれないと急いで一味と七味を大量投入。それでも「おいしい」「ぜんぜん辛くない」「もっと」と大人気。「タヌキの背中がどんなにヒリヒリしたか、わかる?」と尋ねても、「もっとちょうだい!」とニコニコ顔で手を出してきます。ヒリヒリ加減は分からなくても、唐辛子を「する」ということは分かったかもしれません。昔話は学びの宝庫です。

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