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2021年3月9日
協力的な看板が増える社会へ
保育園の駐車場は保護者が利用しない9:30頃~16:00頃までは、ほとんど空きスペースです。その時間帯に宅配便が駐車場を利用しても全く問題はありません。だったら、いつも駐車スペースを探すのに困っている宅配便のドランバーに快く使ってもらったらいいと考え、「宅配便駐車OK」の看板を作りました。ご近所への配達のときにも使ってもらえるし、一時的にしろ駐車した配達車が通行の妨げになってしまうことも減るはずです。
宅配便の運転手は、配達しないといけないので仕方なしに無理にでも車を置いて、荷物を持って走ります。早く車に戻らなければならないとのあせる気持ちに一日中さらされます。イライラはつのり、身体だけでなく精神もヘトヘトになってしまいます。消費者からすれば宅配してくれるのは便利だけれど、それを運ぶ人は大変です。膨大な量の荷物を一軒一軒配達するわけですから、その労力はもう計り知れません。
私たちの社会にあふれる看板は、その多くが「禁止」や「指示・命令」を示しています。「○○してはダメ」「○○してください」という文言ばかり。でも、そんな世の中は息苦しくないでしょうか?そして貧しくないでしょうか?「○○してもいいよ」とか「○○してくれてありがとう」という「協力」や「感謝」の言葉であふれている社会の方が豊かで生きやすいと思うのです。少なくとも保育はそれを目指しているし、それが「質の高い保育」です。「ダメ」ではなく「OK」の看板が増えることを願って、一歩踏み出しました。